ヘリテージング
のこぎり屋根のお遍路コース 桐生本町通り
工場のイメージといえばギザギザののこぎり屋根。この抜きがたいイメージは、メンコとかベーゴマとか缶ケリといった、あの懐かしい時代の思い出と一緒に深くしまい込まれている。
そんなわけで、桐生の町を歩くと不思議な感覚に包まれる。見知らぬ町なのに懐かしく、いつか来た町に迷いこんだような、この揺らいだ感覚がヘリテージングの醍醐味(だいごみ)かもしれない。
われわれの周囲からいつの間にか姿を消したのこぎり屋根が、この町では元気に保護されている。のこぎり屋根の巡礼となってヘリテージングして回るのも悪くない。
桐生に現存するのこぎり屋根は261棟、2003年の調査でわかった数字だ。15年前
の調査時より約100棟も減っているそうだ。減ったとはいえ、その3分の2はいまだ現役の織物工場。昭和初期に建てられた「織物参考館ゆかり」では、中で稼動中の織機も見学できる(大人700円)。
面白いのはのこぎり屋根のさまざまな転用法だ。卓球場、幼稚園、ヘアメークサロン、デザインスタジオ、油絵工房、日本料理屋と多彩なのこぎり屋根が見られる。
木造も石造もレンガ造りもコンクリート製も、さまざまなのこぎり屋根が、さまざまに改修を施されているが、それでも頑としてのこぎり屋根をやめないところが面白い。
古いのこぎり屋根に憧れて、工場じゃないのに、新築ビルをわざわざのこぎり屋根
のデザインにする現象もある。医療施設「サンホープケアパーク」、市民施設「トポス本町3丁目コミュニティホール」、民間企業「桐生瓦斯(がす)相生支店」など。この町の住民はよほどのこぎり屋根がお好きと見える。
桐生二百六十一ヶ所、のこぎり屋根の「遍路テージング」は、本町1丁目、2丁目商店街あたりがメインの札所となる。
 
近隣のヘリテージングスポット検索
Information

【案内】

 
◆所在地
群馬県桐生市本町、仲町他

【お問い合せ】

桐生観光協会
TEL:0277-40-1888
◆URL
http://www.kiryu-walker.net/
 

【アクセス】

 
◆電車
JR両毛線「桐生駅」より徒歩5分