ヘリテージング
 千と千尋のモデルを探せ 江戸東京たてもの園
宮崎アニメ「千と千尋(ちひろ)の神隠し」を見ていないと、この野外博物館の面白さは半減するらしい。「千と千尋」に登場する架空の建物を実在の古い町並みから探し出すというのだから面白そうだ。
舞台となっていた「湯屋」(アニメの画面では油屋)は、ここの「子宝湯(昭和4年)」をモデルにしたといわれている。あの六層に聳(そび)え立つ朱塗りの御殿は、どこかの神社か道後温泉辺りをモデルにしているように思えるが、子宝湯をみるとなるほど、宮崎監督は「部品取り」をしていたことがよく判る。ここに並ぶ建物のちょっとしたパーツやアングルが、もしかしてあのシーンのあの部分かと思うと、いちいち気になる。
映画製作中、宮崎監督は足繁くこの野外博物館に通ったといわれる。「千と千尋」に漂うノスタルジーのエキスは、こういうところから抽出されたのかと妙に納得してしまう。
江戸東京たてもの園は、両国の「江戸東京博物館」の分館だ。園内は江戸時代の農家と山の手文化住宅地のゾーン、下町商家のゾーンに分かれる。「明治村」や「北海道開拓の村」に比べると、敷地も狭く保存件数も27棟とこじんまりした野外博物館だ。
ここの大きな特長は「生活の保存」。家具はもちろん本棚の雑誌まで、生活品の一切合切を運んでしまう「居抜き保存」が試みられた。たとえば芝白金から運ばれ
た「小寺醤油店」(昭和8年)、酒の量り売りをしていた店内には、レトロなラベルのビールが並び、鯨の大和煮やフルーツ蜜豆の缶詰まで。美術装飾ではなく、一緒に保存されてきたあらゆる生活のディテールが展示されている。壁のいたずら書きまでちゃんと残されているらしい。  
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Information

【案内】

 
◆開館時間
(4月〜9月)9:30〜17:30
(10月〜3月)9:30〜16:30
◆休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)
年末年始(12月28日〜1月4日)
◆観覧料
一般:400円/65歳以上の方200円
大学生(専修・各種含む):320円
高校生・中学生(都外):200円
中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童:無料

【お問い合せ】

  江戸東京たてもの園
    〒184-0005
東京都小金井市桜町3-7-1
TEL:042-388-3300
◆URL
http://www.tatemonoen.jp/
 

【アクセス】

 
◆電車
JR中央線「武蔵小金井」駅北口よりバス5分
2番/3番のりば(西武バス)より「小金井公園西口」下車 徒歩5分
4番のりば(関東バス)より「江戸東京たてもの園前」下車 徒歩3分
JR中央線「東小金井」駅よりバス6分
駅正面ターミナルにあります「CoCoバス(小金井市コミュニティバス)のりば」より「たてもの園入口」下車 徒歩5分
西武新宿線「花小金井」駅よりバス5分
「南花小金井のりば」(西武バス※小金井街道沿い)から、「武蔵小金井駅行き」のバスに乗車。「小金井公園西口」下車。徒歩5分。