ヘリテージング
世界的名灯台は銚子のハズレにあり 犬吠埼灯台
灯台ウォッチャーや灯台マニア、とにかく灯台を眺めるのが好き!という人は意外に多い。ヘリテージングという言葉が浸透すれば、ますます「灯台ヘリテージング」人口は増えるに違いない。
銀座伊東屋のギャラリーで「アメリカ灯台物語」という写真展を見たことがある。灯台写真家・三野富士雄氏が撮影したアメリカの灯台の姿を楽しんだが、その自由奔放(ほんぽう)さには驚かされた。色も形もスタイルも定型というものがない。
灯台とは白くてポツンとしているもの、これが大方の灯台イメージだと思うが確信が持てなくなった。ヒマなとき「日本の灯台50選」の色を調べてみた。結果は赤白縞が4、黒白縞が6、御影石の無塗装が2、あ
とはすべて白だった。
よく歌の下手な人を「あいつは犬吠埼だ」などといったものだが(いまでは死語)、そのせいかどうか、銚子(調子)のハズレにある灯台が、日本一有名な灯台ではないだろうか。
IALA(国際航路標識協会)の「世界の歴史的に価値の高い灯台100選」にも選ばれている。選定理由に「レンガ造りの灯台として最も灯塔が高く云々」とあるが、これは「灯台の父」といわれる英国人技師リチャード・H・ブラントンが考えた耐震構造ゆえのことである。犬吠埼灯台はただの白い円筒に見えるが、石壁の内側にもう一層、レンガ造りの円筒がある。地震国日本を想定した二重構造。これは日本独特の
ものであり、ブラントンの母国イギリスにもこういう灯台はない。キツイけれど99段の石段を登って確かめてほしい。
お雇い外国人ブラントンとそのチームは、明治元年から9年にかけて全国に28の近代灯台を建設した。そのうち犬吠埼灯台(明治7年竣工)をはじめ14基が現存している。
銚子のシンボル、世界屈指の歴史ある灯台犬吠埼。当然、銚子商業をはじめ地元の学校の校歌にも歌われている。市内27の小中高校のうち、犬吠埼を歌いこんでいないのは5校。そのうち2校は灯台のすぐ近くだとか。諺(ことわざ)にある「灯台もと暗し」とは近過ぎて気づかないことをいう。
 
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Information

【アクセス】

 
◆電車
JR銚子駅から、銚子電鉄「犬吠駅」
◆車
国道126号〜銚子道路〜灯台