ヘリテージング
39歳の相場師が命をかけた 大阪市中央公会堂
まるで宮殿か大寺院のような佇(たたず)まいを見せる公会堂。赤レンガと鉄筋コンクリートの外壁を持つ華やかなネオ・ルネサンス様式の建物には、北浜の相場師の命をかけた逸話が残されている。
岩本栄之助は、日露戦争後の相場で若くして巨万の富を築いた株式仲買商。ある時、渋沢栄一率いるアメリカ視察旅行団に加わる。かの国では公共施設や慈善事業に富豪たちが私財を投じて社会貢献することを知り、大きな感銘を受ける。帰国後、大阪市に100万円(現在で50億円)の寄付を申し出る。
この資金で大正7年10月、中央公会堂が完成した。しかしその2年前、栄之助は自ら命を絶っていた。株取引で大失敗し
たのだ。市からの寄付金相当額の融資話を断りピストル自殺を遂げた。辞世の句「その秋をまたず散りゆく紅葉かな」39歳の若さだった。
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Information

【お問い合せ】

  大阪市中央公会堂
    〒530-0005
大阪市北区中之島1丁目1番27号
TEL:06-6208-2002/9159

【アクセス】

 
◆電車
地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅下車1番出口から徒歩約5分
京阪電鉄「淀屋橋」駅下車徒歩約5分