赤レンガの金森倉庫群が建つ一帯は、明治初期から船場町といわれ、荷揚げや倉庫、造船所として発展した場所だ。司に森の字の屋号を入れた5棟の倉庫群も、かつて商港函館の船運を担う重要な役割を果たしてきた。 昭和63年頃より倉庫を店舗に転用し始め、いまや函館観光の代表的な一角となった。
1号2号倉庫は金森洋物館、3号4号5号倉庫は金森ホール、函館浪漫館、函館ビアホールとして、昼も夜も函館のレトロな港情緒を味わう観光客で賑わっている。この5つの倉庫はすべて明治42年の建築。「イギリス積み」で造られている。これは、レンガの長い面だけ並べた段と、短い小口面 |
 |
だけを並べた段を交互に積み上げて行く方式。 ヘリテージングにレンガ建築は付き物だが、レンガの積み方にも「イギリス積み」「フランス積み」「ドイツ積み」「アメリカ積み」「オランダ積み」がある。この違いをマスターしておくと、函館でも横浜でも、お連れの方にエラソーな顔ができます。 |