ヘリテージング
ここの馬車鉄道はホンモノだ 北海道開拓の村

古い乗り物を疑似体験すると昔そこに流れていた時間を微かに感じて、ただ眺めるだけのヘリテージングがさらに味わい深くなる。
「北海道開拓の村」で何といっても特筆すべきは「馬車鉄道」だろう。村の入場ゲートは縮小復元された旧札幌停車場。馬車鉄道に乗るならこの近くからだ。
メインストリートに公共施設がずらりと並ぶ。「浦河支庁庁舎(大正8年)」「小樽新聞社(明治42年)」。小樽新聞社の隣には「開拓使工業局(明治10年)」。ここは昔、北海道の工業デザインを一手に引き受けていたお役所。「開拓使」とは「開発庁」のことで、つまり北海道開発庁工業局。札幌市内の観光名所、「時計台」も「豊平館」も

「北海道庁旧本庁舎」もここのデザインなのだ。通りの反対側には主として商店や製作所が並ぶ。村は「市街地群」「漁村群」「山村群」「農村群」の4ゾーンに分けられ、メインストリートのある市街地ゾーンに住宅、商店、公共施設などが31棟。漁村ゾーンには小樽のニシン長者の家など4棟。山村ゾーンには森林鉄道機関庫など3棟。農村ゾーンには屯田(とんでん)兵屋など14棟が建つ。札幌だけでなく北海道全域から集められた歴史ある建築物ばかりだ。
54haという北海道的な広さ。そこに開拓の歴史大パノラマが、海から山まで展開している。

馬車鉄道とは19世紀のイギリスで誕生し、日本でも明治から大正にかけて、全国に四通(しつう)八達(はったつ)した交通機関。機械と生き物の融合した不思議な乗り物だ。ここの馬車鉄道は、錦絵などで見る姿をかなり忠実に復元している。その上、明治や大正期のホンモノの町並みを走るのだから、これほどリアルな光景はない。もう少し路線が長いといいのだが。北の大地にあるだけに、冬は馬そりに切り替わるらしい。料金は馬車鉄道と同じ大人270円。馬そりなのになぜか「乗車料」という。

 

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Information

【案内】

 
◆開村時間
(6月〜9月)9:00〜17:00(入村は16:30まで)
(10月〜5月)9:00〜16:30(入村は16:00まで)
◆休村日
毎週月曜日(祝日、振替休日の場合は翌日が休日)
年末年始(12月29日〜1月3日)
※7月1日より10月第1月曜日までは無休
◆観覧料
(4月〜11月)
一般:830円/大学生・高校生:610円
(12月〜3月)
一般:680円/大学生・高校生:550円
  ※中学生以下、65歳以上、障がいのあるかたは無料で入村できます。高校生は土曜日、子供の日、文化の日に利用する個人、10人以上の団体の場合は無料です。

【お問い合せ】

  北海道開拓の村
    北海道札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
TEL:011-898-2692
◆URL
http://www.kaitaku.or.jp/
 

【アクセス】

 
◆電車・バス
JR「新札幌駅」バスターミナル北レーン10番のりばよりJR北海道バス「開拓の村」行きで終点下車。
◆車
道央自動車道「札幌南IC」より国道12号線を江別方向(約15分)
札樽自動車道「大谷地IC」より国道12号線を江別方向(約15分)
道央自動車道「江別西IC」より国道12号線を札幌方向(約20分)