ヘリテージング
三時代が同居する町 有田内山
佐賀鍋島(なべしま)藩の中心産業だった有田の磁器が、たまたま近くの伊万里港から船積みされたばかりに「伊万里焼」と呼ばれ、外国に輸出されたものが「オールド・イマリ」などと呼ばれ珍重されている。
名を捨てて実を取ったというのか、有田はすばらしい町並みをつくった。有田川沿いに細長く伸びる有田内山と呼ばれるゾーン。ここが平成3年、重要伝統的建造物群保存地区に選定される。製磁の伝統を黙々と受け継ぐことで形づくられた町並み、それが後世に伝えるべき佇まいとして認められたのだ。
火事によって町並みが一変する歴史は全国に見られるが、この町も江戸後期の
大火の後に現在の町並みの原型ができた。
ここの町並みヘリテージングで感じるのは「三時代同居」ということ。幕末から明治・大正にかけての古い町屋、明治初期から大正期にできた洋風建築、そして昭和初期の比較的新しい様式まで。さまざまな世代の建物が肩を寄せ合うように暮らしている。
さて、有田ヘリテージングをする以上チェックしたい場所がある。それは有田異人館だ。明治9年、伊万里焼(有田焼)の海外輸出で財をなした貿易商が、外国人バイヤーの接待や宿泊のために建てた西洋館。非公開なので眺めるだけだが、眺めて楽しい擬洋風(ぎようふう)建築であ
る。精いっぱい洋風でもどこかオリエンタル、ハイブリッドな不思議感が魅力だ。屋根の前面部分がスパっと切り取られたように見えるのは道路拡幅のためとか、残念なことだ。
かつて有田千軒といわれたほど繁栄した内山地区、長さは2キロほどだ。
 
近隣のヘリテージングスポット検索
Information

【案内】

 
◆所在地
佐賀県西松浦郡有田町泉山・幸平・岩谷川内 他
◆休業日
12月29日〜1月3日

【お問い合せ】

有田町文化財課
TEL:0955-43-2678
 

【アクセス】

 
◆電車
JR佐世保線「有田駅」から有田町コミュニティバス東西線・東方線で10分「白磁ヶ丘」下車すぐ