金沢ヘリテージング

加賀百万石、レンガ色の時間

加賀百万石、古都金沢ともてはやされるのは、浅野川と犀(さい)川にはさまれた幅1キロか2キロの土地のこと。きわめて限られた区域内に壮大な歴史物語と洗練された日本文化が密度濃く集積しているのが金沢なのだ。だから全国から人を呼び寄せる引力が生じる。
桜の時期、雪見のシーズンと季節ごとに兼六園(けんろくえん)には観光バスが列をつくる。有名観光地はどこもそうかもしれないが、名所旧跡にも限りがある。観光パターンもマンネリ化してくる。そろそろ金沢も「金沢ヘリテージング」という、もうひとつの観光に気がついてもよさそうなものだ。中世・近世から近代へ目を向けてはどうだろう。
金沢は江戸の昔から北陸地方の中央としての機能を果たしてきた。時代が明治と改まってもそのポジションは変わらず、北陸における教育、軍事、経済の拠点として、さまざまな施設がこの地に建設されたのである。学都、商都、軍都として近代の道を歩んだ金沢。
城下町散策の折、方々で明治・大正生まれのレトロな建物たちに出会う。これもまた金沢の履歴書、この都市に流れていた懐かしい時代の証(あかし)なのである。
尾山(おやま)神社神門(しんもん)
石川近代文学館
(旧第四高等学校本館)
石川県庁舎石引(いしびき)分室
(旧陸軍金沢偕行(かいこう)社・旧陸軍第九師団司令部)
兼六園広坂休憩館
(旧陸軍第九師団長官舎)
石川県立歴史博物館
(旧陸軍兵器庫・金沢美術工芸大学)
金沢市民族文化財展示館
(旧石川県立金沢第二中学校)
金沢市民芸術村
(旧大和紡績倉庫群)