横浜山手ヘリテージング

長崎とも違う、神戸とも違う、横浜住宅展示場。

横浜ヘリテージング、もうひとつのコースは坂の町の西洋館群だ。「港の見える丘公園」「元町公園」「イタリア山庭園」、3つの公園が山手本通りで結ばれている。ここが「横浜山手ヘリテージング」のコース。居留地時代をしのばせる数々の名建築が散在する場所だ。 2009年に開港150周年を迎える5つの港湾都市のうち、新潟には居留地が設けられなかった。函館は、条約では設定することになっていたが、異人さんたちが市内に日本人と雑居したため、事実上、居留地はできなかった。
そういうわけで、長崎、神戸、横浜だけに、おしゃれでエキゾチックな雰囲気の町が造られた。「異人館の丘と中華街」これが3都市共通のキーワードだ。長崎の南山手、神戸の北野町、横浜の山手地区、幕末から明治にかけて居留地という名の外国人村ができた3つの町。
ヘリテージングをしてみると、この3つの町の異人館がかなり違うことに気づく。もっとも古く植民地支配のコロニアル様式が見える長崎。装飾が多く本格的な様式建築にこだわった神戸。関東大震災により一度破壊された跡に建てられた横浜。横浜山手の西洋館は権威性や装飾性より、地震や火災に備えた合理性を優先する志向が強い。長崎、神戸に比べると、外観は質素、規模もコンパクトだ。時代背景も大正から昭和に向う時期、世界的にモダニズムの考え方が浸透し始める頃だ。ひとことで異人館といっても、長崎と神戸と横浜ではかなり違う。横浜は無料公開の異人館がほとんどなので、観光化が進んだ神戸のように見学チケットの買い方に煩わされることもなく清々しいヘリテージングが楽しめる。
横浜市イギリス館
(旧英国総領事公邸)
山手111番館
山手資料館
山手234番館
エリスマン邸
ブラフ18番館
外交官の家